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パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんへ引き継がれ、2021年1月から松枝真理子さんへ引き継がれますが、変わらず毎月(原則)第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、毎月インターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。
合同句集『海へ』刊行 Amazonでお求めいただけます。

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句会(2023年11月)
穏やかな小春日和の一方、少しずつ冬の気配も感じるこの頃です。
11月の句会の報告です。
参加者は6名でした。

参加者の一句(含欠席投句)
降り立ちて手の届きさう紅葉山  真理子
偏頭痛来さうな予感うそ寒く  礼美
口出さぬことも覚えて落葉踏む  玲子
ボンネット開けて掻き出す落葉かな  淑子
小鳥来る小高き丘の古墳跡  佳世子
投函を忘れし手紙初時雨  千晴
ひとところ流れの淀み花八手  あき子
豪快に木の実を出してくれにけり  実可子
満月は子の頬ほどのふくよかさ 航平
頭痛薬さつぱり効かず夜の長き  優美子

次回は12月9日(土)13:30~エポック10 研修室1の予定です。
本年の納め句座、皆さまのご参加をお待ちしております。


句会 | 09:30:30 | トラックバック(0) | コメント(0)
第94回インターネット句会(2023年11月)
2023年11月パラソル・インターネット句会の結果です。今月の参加者は14名70句です。

松枝真理子選
特選句

深秋や背ナ美しきピアニスト 実可子
新蕎麦を啜る時折噛みしむる 千晴
秋晴やキリンきらきら食べこぼし 睡

入選句
蘊蓄もまた馳走なり走り蕎麦 千晴
放ちたる魚影の消えて秋逝けり 哲二
秋明菊のみ揺らしけり朝の風 優美子
力士らの振る舞ふちやんこ浦祭 百花
投函す銀杏黄葉のポストより 栄子
爽やかや大学駅伝出走す 優美子
一枚の絵に会ふ旅へ月今宵 香奈子

いつかこんな旅をしてみたいです。特別感、充実感があります。(あき子)
しづかなる看護学校秋うらら 香奈子
次々に銀杏落ちてきたりけり 航平
号砲とともにスタート秋高し 優美子
扇子やら鈴やら落とし七五三 航平

三歳のお祝いでしょうか?小道具を落とすのもまた愛らしく、温かな眼差しで見守っている様子が伝わってきます。(栄子)
七五三の子どもの和装姿はこの上なく可愛いですが、あれこれ装飾品が付いているのですべて整った状態でシャッターを切るのは結構大変です。ほどけた帯締めの端を絡め直したり、傾いたはこせこや扇子を入れ直したり、手直しにあくせくするのはいつも母親です。(実可子)

12月のパラソルインターネット句会の締切は5日です。
皆さまのご参加、お待ちしております。



インターネット句会 | 18:52:07 | トラックバック(0) | コメント(0)
句会(2023年10月)
秋晴れが気持ちの良い季節となりました。
今月の句会の報告です。
6名が参加し、季語や語順について、またいかに省略をするかなどを学びました。
また、今回は午前開催ということで、句会終了後にランチ会を開催しました。
家族、育児、仕事、そしてもちろん俳句のことなど話は尽きず、あっという間に時間が過ぎました。お互いに新たな一面を発見するなど、楽しいひとときとなりました。

参加者の一句(含欠席投句)
外野またよそ見してをり猫じやらし 真理子
聞く耳を持たぬ夫なり芋焼酎  佳世子
秋澄むや書棚一段整理して  玲子
踏み入りて草の香に溺れてしまひ  淑子
金木犀香り娘の誕生日  礼美
靴紐をしかと結んで涼新た  千晴
とりどりにうんどうかいと貼られけり  航平
パパに髪結つてもらつてうんどうかい  実可子
爽やかや開店前のパン屋の香  あき子


次回は11月11日(土)13:30~エポック10 研修室2の予定です。
皆さまのご参加をお待ちしております。


句会 | 07:41:50 | トラックバック(0) | コメント(0)
第93回インターネット句会特選句・入選句を読む
2023年10月のパラソル・インターネット句会の特選句・入選句から5句、青木あき子さんが鑑賞してくださいました。

秋澄むや見知らぬ人と立ち話 百花
まったく知らない人と立ち話になった。秋の空気が澄みわたって気持ちが良く、お互いおおらかな気分だったのだろう。秋澄むという季語がとても効いている。

立待月もろとも夜気に満たさるる 千晴
立待月は十六夜の次の十七日の月。冷たい夜の涼しい空気、夏にはなかったすごしやすい空気が伝わってくる。夜気に包まれ月を待っている作者。立待月も自分も夜気に満たされ、しみじみと月を名残惜しむ気持ちがあろう。

露草や地球の色を滴らせ 優美子
互選で一番人気の句。露草のなんともいえない青色を地球の色と捉えた。一気にスケールが大きくなるところがこの句の魅力である。また、滴らせという表現で、再び小さな露草に焦点を絞っている。

背表紙のはみ出す書棚秋暑し 栄子
背表紙の揃っていない本棚。本でいっぱいになり、ぎゅうぎゅう詰めに押し込められている。もうすぐ整理しないと、とうんざりしている作者の気持ちも伝わってくる。

秋うらら小路の喫茶のぞく猫 香奈子
中が見えるガラスの扉、コーヒーの香が漂ってくる小さな喫茶店。その喫茶店をのぞいている猫に目が留まった。まるで人の言葉が分かるかのよう。中に行きたいのか人懐っこい猫である。明るい秋の小路ののんびりした雰囲気と、猫の姿に楽しい気持ちになる句である。


インターネット句会 | 10:29:15 | トラックバック(0) | コメント(0)
第93回インターネット句会(2023年10月)
2023年10月パラソル・インターネット句会の結果です。今月の参加者は14名70句です。

松枝真理子選
特選句

秋澄むや見知らぬ人と立ち話 百花
新涼やジャングルジムのひんやりと あき子
立待月もろとも夜気に満たさるる 千晴

入選句
堀に落つる影頼りなく暮の秋 味千代
秋祭烏帽子の市長手を振りて 香奈子
浮世絵のごと対岸の大花火 栄子
爽やかや河馬のするする水の中 あき子

大きなカバが水の中に消えていくとき、意外にもザッバーン!といった水音はしなさそうですよね。するするというオノマトペが言い得ていると思いました。(実可子)
十六夜や頭撫づれば耳に触れ 航平
子の句とも、恋の句とも。情緒があります。(哲二)
あの頃の吾に贈りたし秋桜 味千代
野球部の自転車灯り秋の暮 ゆかり
露草や地球の色を滴らせ 優美子

露草の花は、どこか郷愁を感じさせる色をしている。地球という人類の大きな故郷である星との対比により、小さくても生命力旺盛な露草の力強さが感じられる。(百花)
見つからぬボールを探す秋の暮 礼美
秋の夕暮れはただでさえ感傷的になりがち。失くし物を探すならなおさらでしょうね。見つかりますように。(香奈子)
秋日傘ふはりと開き中華街 優美子
背表紙のはみ出す書棚秋暑し 栄子

背表紙が揃っていないか、本でいっぱいの本棚を想像します。(あき子)
団栗を踏みしめて行く通学路 礼美
秋うらら小路の喫茶のぞく猫 香奈子



互選で人気のあった句です。
着順にしやがみゆく子ら天高し 実可子
これからまだ大きくなっていくだろうお子さんの様子が「天高く」に希望としてあらわれているようでした。(季凛)
運動会!子どもの頃は着順が悪いとそれを気にして地面ばかり見ていました。けれど順位とは関係なく、秋の空はどの子にも平等に晴れ渡っていたのですね。大人になって、そんな空の下を走り切っただけで幸せだったんだなと気づきました。(優美子)


11月のパラソルインターネット句会の締切は5日です。
皆さまのご参加、お待ちしております。



インターネット句会 | 10:26:08 | トラックバック(0) | コメント(0)
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