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パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんへ引き継がれ、2021年1月から松枝真理子さんへ引き継がれますが、変わらず毎月(原則)第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、毎月インターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。
合同句集『海へ』刊行 Amazonでお求めいただけます。

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締切は5日です
新年度、新学期が始まりましたね。
4月のパラソル・インターネット句会をオープンしました。
皆さまの投句をお待ちしております。

インターネット句会 | 01:18:57 | トラックバック(0) | コメント(0)
第62回インターネット句会特選句を読む
今年は桜の開花が早く、あちらこちらで見頃を迎えていますね。宴会とはいきませんが、いつもとはまた違うお花見を楽しまれているのではないでしょうか。
さて、2021年3月のパラソル・インターネット句会の特選句5句を森山栄子さんが鑑賞してくださいました。

春灯徳利の影まるくなり  あき子 (特選)
居酒屋のカウンターを思い浮かべた。ぽってりとした徳利は、ダウンライトに照らされて丸い影を落としている。春灯、徳利、まるい影。どれもゆったりとして心地よく、臨場感は勿論、その場の作者の心持ちも豊かに伝わってくる。

大小の消しゴム七つ大試験  麻 (特選)
文具店を覗くのは楽しい。受験グッズも年々進化し、機能もバラエティに富んでいる。掲句の受験生は七つ。マークシートなど細かい部分を消すためのもの、落とした時の予備、、、など念には念を入れて準備したのだろう。試験が終われば単なる語り種になるのかもしれないが、そのひたむきさは振り返っても眩しいものであるに違いない。

好物を聞いて聞かれて花の昼  優美 (特選)
好物をお互いに話すというのはどんな場面だろう。知り合って間もない間柄だろうか。春の昼という典雅なイメージも伴ってお見合いの場を想像してしまった。好物という措辞がなんとも懐かしく温かくて、読み手はニンマリしてしまう。

雪洞を灯し勉強雛祭  礼美 (特選)
お雛様を飾ってもらった嬉しさに、傍で遊んだりおやつを食べたりしているのだろう。さて宿題、という段になってもその場を離れず、雪洞を引き寄せているあどけない子ども。学習スタンドで勉強をすることも憧れの一つなのかもしれない。細かく語られてはいないが、この句は子どもの年齢や情景を鮮明に伝えてくれている。

靴音の吸ひ込まれゆく春の闇  優美子 (特選)
春の夜の墨色のような闇や、水分を孕んだ夜気。作者は歩くうちに五感が冴え冴えとしてきたのだろう。視覚や皮膚感覚だけでなく、自らの靴音のおぼつかなさを聴覚で捉えている。春の擁する曖昧な空間は、魅惑的でいて少し怖い。



インターネット句会 | 19:50:48 | トラックバック(0) | コメント(0)
句会(2021年3月)
暖かな日が続き、桜もすっかりほころびました。
3月の句会の報告です。

参加者の一句
ルーレットまはせば富豪春炬燵  真理子
風吹けば山茱萸の黄の耀へる  あき子
ぐらぐらと立ちたる赤子紅椿  実可子
啓蟄や母に群がる幼な子ら  航平
金物屋に並ぶ束子や木の芽時  哲二
二重跳び遂に一回風光る  玲子
学位記を胸の高さに卒業す  千穂
やはらかき雨に打たれし白木蓮  礼美
春の月裸のままの樹々灯し  千晴
たんぽぽや引つ込み思案の顔を出し  佳世子
桃の花辻曲がるまで笑ひ声  林檎
夢占ひしてみたくなり春の夢  優美子


来月は句会を開催予定です。
詳細は追ってご連絡しますので、
よろしくお願いいたします。


句会 | 17:11:55 | トラックバック(0) | コメント(0)
第62回インターネット句会(2021年3月)
2021年3月パラソル・インターネット句会の結果です。
今月の参加者は20名100句です。

松枝真理子選
特選句

春灯徳利の影まるくなり あき子
大小の消しゴム七つ大試験 麻美
好物を聞いて聞かれて花の昼 優美子
雪洞を灯し勉強雛祭 礼美
靴音の吸ひ込まれゆく春の闇 優美子

どこへ向かっているのだろうか。春の闇がぴったりだと思う。(ゆかり)

入選句
ものもらひ治らず地虫穴を出づ 礼美
早春や絵巻の淡きうすみどり 香奈子

「うすみどり」というのが大変よいと思いました。句の世界をうまく調和させていると思います。(哲二)
雄鶏の立ち尽くしをり春の雪 百花
耳になほきみの産声風光る 百花

もう何年か経っているかもしれないが、生まれてきたときの子の声が思い出される。この季節に生まれた子でしょうか。風光るが効いています。(あき子)
きのふより足音やはし朧月 優美子
先つぽはうすみどり色さくらの芽 優美子
ひらひらと退職の日のスイートピー 礼美
職人の憩ひ短しクロッカス 栄利子
戦争の手記を閉ぢれば月朧 紅歳

戦争の生々しく辛い体験記を読んだ後、ふと窓の外を見るとあたたかな光を纏う月が浮かんでいる。今は感染症の影響で不便や困難も多いけれど、それでもなんと穏やかな日々だろう。一方でこの平穏な日々はなんと覚束ないものであろう。それをじんわりと感じる作者の心持ちが朧月という季語に込められている。(千晴)
あたたかやダックスフントのびをして 千穂
春光やフラミンゴには睫毛なく 百花

フラミンゴに睫毛ないのか・・・?と、一瞬考えさせられる(笑)変化球の一句ですね。(依子)
「罪と罰」あら筋追へば冴返る 香奈子
幾重にも水走りけり社春 味千代


互選で人気のあった句です。
受験子の椅子から立てば背の高き 章子
試験中の受験生たちはどこか同質的に見えるものですが、試験がおわり、椅子から立つと、やっぱりひとりひとり違う人間なんだという当たり前のことにハッとさせられた経験があります。(睡)
春昼の古本売りし小銭鳴る 優美子
小銭は普段ありがたみを感じますが、古本を売ったお金となるとちょっと思い入れがありますよね。春昼なので充実感があります。秋だと寂しい。(林檎)
封筒の裏に追伸春の雪 睡
封をしてから思い出した追伸が、封筒の裏に書かれている。差出人の性格がよくわかる措辞です。儚くも優しく、また美しい「春の雪」との取り合わせによって、作者の差出人への思いがわかり、この措辞がさらに奥行きを増しています。(航平)
バスの戸のゆつくり閉まる春日和  実可子 
暖かな春の昼を想像した。心に余裕があるからゆっくり閉まる戸にも、春にも気づけるんだろうなぁ、と思う。(麻美)
向き変へて思いの丈を囀れる あき子
最近こんな景を見ました。向きを変えては盛んに囀る様子に、何をそこまで、、、と思ったり。(栄子)
囀やカーテン洗ひたての白 林檎
部屋の模様替えや、普段洗わない大物を洗濯すると、気分爽快、鳥の囀りも耳に親しく感じられる。(礼美)

次回のパラソルインターネット句会の締切は4月5日です。
よろしくお願いいたします。


インターネット句会 | 10:45:25 | トラックバック(0) | コメント(0)
第61回インターネット句会特選句を読む
梅に山茱萸、黄水仙、次々と花が咲き、春の訪れを実感できるようになってきましたね。
さて、2021年2月のパラソル・インターネット句会の特選句5句を吉田哲二さんが鑑賞してくださいました。

オレンジのフレアースカート春立ちぬ 麻美 (特選)
筆者は男性ですので、お恥ずかしい話、どうしても久米仙人のような発想になってしまいます。掲句を一読、マリリン・モンローの映画のシーンを想起しました。フレアースカートがよくわからなかったのですが、調べてみると、なるほどとてもエレガントなスカートなのですね。このオレンジ色(もしくは柄?)のスカートは、きっとこの春のために作者が新調されたものでしょう。早春のすこし強い風になびく鮮やかなスカートの様子が眼前しました。春を迎えた喜びがよくあらわれていると思います。

フリスビー大きく曲がり春隣 あき子 (特選)
寒中ですが、好天に恵まれたのでしょう。コロナ禍にもかかわらず、公園には沢山の人が距離をとりながらそれぞれの時間を楽しんでいます。作者はというと、家族や仲間とフリスビーに興じています。もしかしたら、飼い犬を連れているのかもしれません。寒さを忘れ、今日の日差しを目一杯使い切ろうという作者。そんなとき、ふいに強い風が吹きました。少し気の早い南風です。フリスビーはあおられ、大きく弧を描き曲がっていきます。その弧の大きさに、春への期待感、もっと言えばコロナ収束への願いも込められているように感じました。まことにおおらかで待春らしい景です。

夢捨てて身軽なをんな浜千鳥 香奈子 (特選)
汀に遊ぶ千鳥。万葉の頃から日本人に馴染みの深い、とても寂しげで儚げな季語です。そんな千鳥を遠く眺め、一人の女性が立ち尽くしている。若い頃の夢をとうとう投げ捨て、身軽になった女性の体の中を冬の風が容赦なく吹き抜けていきます。その虚しさを飼いならす日が来るのはもう少し先でしょうが、女性は既に前を向いて自身を肯定できるようになっていると思います。「をんな」という自らを突き放したような詠みぶりから、そんな決意を感じました。千鳥が旅鳥であることも思われて、なんとも哀愁を感じさせる句です。

寒明の鴉なよなよ鳴きにけり 林檎 (特選)
「なよなよ」とは、力がなくて弱々しい様です。こういった副詞は、うまくいくと一句の中で大変面白い働きをしてくれます。鴉というと、冬の季語に「寒鴉」がありますが、こちらは哀れの中にも鴉の図太さというか、逞しい生命力を感じさせます。一方、掲句は立春後の鴉です。この鴉は寒さも一服して、少し気が緩んだのでしょうか。つい本音というか、ホッと溜息のような声が漏れてしまったのでしょう。妙に人間臭い感じがして、滑稽感のある句だと思いました。「寒明け」と「なよなよ」が実によい相乗効果を生んでいると思います。


日脚伸ぶ娘と並び厨事 栄子 (特選)
春の待ち遠しい季節。まだまだ寒い日が続きますが、日一日と日脚は伸びて、新しい季節への期待は高まります。そんなある日、久しぶりに母娘で台所に立つことになりました。最初は他愛もないことを言い合っていたのですが、次第に普段は話さないようなことまで話題が広がっていきます。もちろん、二人とも手を休めることはありません。会話の途中で味付けの様子をみたりしながら、きりもなく続く母娘の会話。台所にはだんだんいい匂いが立ち込めてきました。母娘にとって、無上の幸せの時間でしょう。なにげない日常の些事ですが、季語が大変よく効いていると思います。


インターネット句会 | 19:09:10 | トラックバック(0) | コメント(0)
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