■プロフィール

パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんに引き継がれましたが、変わらず毎月第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、偶数月はインターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。

■最新記事
■月別アーカイブ
■カテゴリ
■問合せフォーム

お問合せはここからお願いいたします。また、ご感想などがありましたら、是非お寄せください。

名前:
メール:
件名:
本文:

■最新トラックバック

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■QRコード

QR

第38回インターネット句会の特選句について
今回の特選句の鑑賞は冨士原志奈さんが書いてくださいました。
どうもありがとうございました。

利かん気のどんどん帰る夕立かな   礼美
利かん気の子供たちは、「もう帰る時間よ」などと親に言われても、
なかなか言う事を聞かずに、まだまだ遊ぼうとするのでしょう。
ところが、あっという間に空が黒くなり、激しい雷雨となる天気の急変ぶりに
さすがの利かん気の子供たちもどんどん帰らざるを得ない状況。
夕立の激しさが引き立つ一句です。

螢火の瞬くたびに遠くなる       泉
螢を捕まえようとしても、すーっと逃げてしまうため、
瞬くたびに遠くなるというのは実景なのでしょう。
しかし、螢は恋を連想させ、また、螢に人生のはかなさを重ねて多くの句が詠まれてきました。
この句も、螢に恋を重ねて読むと、昔の恋を思い出して切なくなりますし、
人生のはかなさを重ねると、亡くなった親族や友人の顔がすうーっと遠くなるようです。
読み手の想像をかきたてる句ですね。

遠足の列の後ろがこぼれがち      あき子
これは本当に楽しい句ですね。
私は、遠足のときには最後尾が好きで、
列の後ろでこぼれがちに友達と歩き、よく先生に急かされました。
子供心のあふれた、明るい一句です。

うぐひすの出だしばかりを歌ひをり   麗加 
この鶯は、まだ練習途中なのでしょうか。
春になったばかりの頃は、「ホーホケキョ」ときれいに啼けない鶯が多いですよね。
「うぐひす」いえば、鳴き声の美しさが詠まれますが、
そのためには啼き始めの頃の練習が活きているのかもしれません。
鳴き声の美しい鶯だからこその一句。

炎天や何度も探す現在地        泉
私達は、地図で目的地を確認するときに、必ず現在地を確認しますよね。
作者は、炎天の中、目的の場所へ向かおうとして、
途中、途中にある、道案内の地図を見ては、「現在地」という表示を探しているのかもしれません。
本来、「目的地」はどこだろうと探すのに、「現在地」が分からなければ、目的地へたどり着けない。
そのために「目的地」を探す、というレトリックが面白いです。
また、この句も、私達がふと見失いそうな、人生の中での「現在地」を何度も探している、
と読んでもおもしろいかもしれませんね。
この読み方をすると、「炎天」のように人生で厳しいときほど「現在地」を探すともいえ、
深い句意と思いました。

スポンサーサイト


インターネット句会 | 06:35:35 | トラックバック(0) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad