■プロフィール

パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんに引き継がれましたが、変わらず毎月第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、偶数月はインターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。

■最新記事
■月別アーカイブ
■カテゴリ
■問合せフォーム

お問合せはここからお願いいたします。また、ご感想などがありましたら、是非お寄せください。

名前:
メール:
件名:
本文:

■最新トラックバック

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■QRコード

QR

第35回インターネット句会特選句について
昨年12月のインターネット句会の特選句について、田中優美子さんが鑑賞を書いてくださいました。

風吹いて飛び火のごとき紅葉かな   麗加
紅葉はよく「燃えるよう」と例えられるが、散るさまにも火と いう比喩を使っているところに斬新さを感じる。
寒々しさの募る曇の日、紅葉の散るまさにその空間が、火が飛んだように鮮やかで熱気を帯びている。
そんな様子を脳裏に浮かべ、作者の感動に思いを馳せられる句である。

角一つ曲がり違へて暮早し       志奈
色々と考えがめぐる1句。
曲がり違えるということは大きな道路ではなく、小さな路地だろう、それに慣れている道でもない、どこかを訪れた帰路なのだろうか。
早く出たつもりが、冬の暮れはこんなに早い。
曲がり違えたことに焦りつつ家路を急ぐ姿が思い浮かぶ。
道を間違えたという失敗も、俳句にすればこんなに想像をかきたて、楽しませてくれる。

おろしやの匂ひをまとひ白鳥来     林檎
「匂ひ」というのは不思議な言葉だと思う。
具体的に嗅覚を刺激するものだけでなく、趣や雰囲気を表すこともできる。
それでいて「趣」などと言うよりも、もっと幽かで繊細に感じ取るべきもののあることを感じさせる。
鼻先に微かに感じるほどに、北国の情趣をまとわせた白鳥がやって来たという幻想的で神秘的な情景は、おろしやの「風」とか「音」ではなく、「匂ひ」だからこそ伝わるものだろう。

手袋を片方はづし投函す       良枝
寒さの厳しいとき、できれば手袋をはずしたくないもの。
しかし投函する前に、もう一度しっかり手に取って手紙を確かめたい。
けれど寒いから、はずすのは片方だけにしておこう…。
ただ手紙を投函するという何でもない行為でも、俳句に切り取ることで、冬に誰しもが覚える思いを共有できる。
作者の気づきの細やかさにはっとさせられる1句。

おじや吹く三歳肩をいからせて      麗加
火傷しないよう力いっぱいおじやを吹いている様子がありありと浮かぶ。
私も幼いころ、「ふーふーして食べなさい」と言われたことを思い出す。
この句の味わい深さは、詠まれている子の可愛らしさやいじらしさに心温まると同時に、自分の中の子どもの頃が呼び覚まされて、つい微苦笑してしまうような、そんな家庭の匂いを感じさせてくれるところだ。
スポンサーサイト


インターネット句会 | 20:33:47 | トラックバック(0) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad