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パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんに引き継がれましたが、変わらず毎月第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、偶数月はインターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。

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第34回インターネット句会特選句について
今回は、津野利行さんが鑑賞を書いてくださいました。

秋の蝶追ひつけさうで追ひつけず   良枝
秋の蝶ですからどこかもう覇気がない、哀れを感じる・・・、
なんて追いかけてみるとなんだよ、なかなか簡単には追いつけないじゃないの。
秋の蝶とて必死にいきています。
作者もその必死さに気付いたのではないかと思う一句であります。

木犀や忘れものして引返し      良枝
家から少し歩き出した角に香る木犀。スイカか携帯か、はたまた歳時記か。
ふと思い出し引き返すことになるが、戻る道にも木木犀の香がついてくる。
また出掛ける際に、もう一度ほかに忘れ物がないか、考えてしまうのかなと思います。

キッチンの片付いてより夜の長き   林檎
キッチンを片付け終る時間は決して夏に比べて早くなったわけでもないが、
そのあとの自分なりに楽しめる時間が長くなったような気がする。
暑すぎず、秋はいろいろなことをするのになにかと捗る季節。
自分の趣味の時間を楽しむ夜長を、日々忙しい主婦の目線で捉えられた一句のように思う。

プログラム丸め応援運動会      良枝
近年では春に行われることもしばしばの運動会。
堂々と秋の季語として詠まれた句は逆に今の時代新鮮に映る。
だいたいプログラムの最終盤に組まれているリレーでしょうか。
クラスの代表として選ばれた選手を、日ごろはあまり親しくもないクラスメートが応援をする。
もう必要のなくなりつつあるプログラムを丸め、振りかざし、叫ぶ光景が目に浮かびます。青春だなあw。

いしぶみを抱ふるやうに金木犀    麻美
いしぶみとは「碑」、「石碑」のことでいいんですかね。
それを抱えるように金木犀。
当然金木犀ですから、視覚的に抱えているようではなく、
臭覚的に抱えているように感じたということですよね。
なかなか臭覚を表現するにおいて「抱えるよう」とは形容しないと思いますが、
そこがこの句のいいところではないでしょうか。
「いしぶみ」の難しい文字を読み、裏へ回り込んでまた読む。
金木犀はそのぐるりと周囲を抱え込んでいたのだろう。
作者の記憶にはいしぶみに書かれていたこととともに、
金木犀の香が刻み込まれたのではないでしょうか。
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インターネット句会特選句鑑賞 | 21:58:56 | トラックバック(0) | コメント(0)
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