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パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんに引き継がれましたが、変わらず毎月第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、偶数月はインターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。

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小澤佳世子句集『葱坊主』を読む⑥
今回は志磨泉さんが、小澤佳世子さんの句集『葱坊主』から
10句を選び、その中の1句に鑑賞を書いてくださいました。

わがままな強情な髪洗ひけり        佳世子
ぶらんこにつつぱつて人寄せつけず     〃
夫が子を笑はせてゐる秋刀魚焼く      〃
春の月我を褒めるは我ばかり        〃
眠らせるための散歩よ聖五月         〃
春炬燵から異次元へおもちや消ゆ      〃
汗噴きて叱つて母親また失格         〃
吾子うららなんでなんでと繰り返し       〃
起きぬけの涙ぶらさげ麦茶飲む        〃
夫あれば夫ゐぬ不安かいつむり        〃


春の月我を褒めるは我ばかり   佳世子
家事や子育ては、きちんとこなして当たり前で365日その日常の繰り返し。
子供が寝ついた夜にふと空を見上げると其処に春の月が。
輪郭が滲んでほのぼの灯っている春の月が自分をやさしく見守ってくれているように感じたのだろう。
この句は、誰も私を褒めてくれないという愚痴で終わる句ではない、季語が春の月だからだ。
誰も褒めてはくれないけれど自分なりに頑張っているなぁ(明日も頑張ろう)という心の潤いが生じたことが伝わってくる。

私自身、子供の手が離れて、子育てのあの日常そのものが自分自身を支えてくれていたことに気づいた。
妊娠・出産・子育てにおける日常のひとこまひとこまが詰まったこの句集は、作者やその家族にとってかけがえのない宝物だ。
子育て終盤に俳句と出会った私には羨ましい限りだ。







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小澤佳世子句集『葱坊主』 | 22:54:44 | トラックバック(0) | コメント(0)
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