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パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんに引き継がれましたが、変わらず毎月第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、偶数月はインターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。

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第29回インターネット句会(2015年11月)
11月のインターネット句会の結果です。
今回は22名の参加があり、投句数は191句でした。

西村和子選
特選句

わくわくもばたばたもなき夜長かな   利行
卓上に酒とサラミと野菊かな      惠都
紅葉山駆けけむ真田十勇士       浩貴
レターセット原稿用紙冬仕度      真理子
秋の蝶誰彼となく媚びてをり      千晴

入選句
砂糖づけほろりと苦き秋野かな     英子

秋野原を散策したのだろう。おやつを持参しての長めのコースだろうか。
秋空のもと、紅葉の木々、秋風がふきわたり、耳をすませば虫の声も。
そして、お茶と砂糖づけのお菓子で一息、だけでは平凡だが、ほろりとした苦味を感じたという。
幼い頃は甘ければ甘いほど美味しかった味覚が、大人になると、苦味も加わったものに深みを感じ美味しく味わえる。
五感に秋を満喫する時間の流れでの休憩タイム、味覚も鋭くなっていたのだろう、贅沢な時間だ。(泉)
白鳩をまづは渡らせ橋の秋       林檎
ジョギングの息の小刻み冬近し     千晴
病む子抱く夜明けの遅し肩寒し     赤江玲子
秋彼岸語らひ継ぎし武勇伝       中川玲子
電線も人も地中か雁渡し        百恵
傷ついてゐないふりして落葉踏む     泉
岩肌を嘗めて流るる落ち葉かな     志奈
マスクして医療過誤かと問ひ正す    紅歳
レコードの波打つてゐる夜長かな    百恵

古いレコードコレクションを聴きながら、
少し心もとないような夜長を過ごしている主人公。
ふとプレイヤーが目に止まると、
長い年月のなかで変形した往年のレコード盤が波打って回転している。
この句の中には主人公の刻んだ歴史とともに
秋の夜のひと時が静かに流れている。(英子)
道を行く顔皆同じ秋の暮        千晴
運動会選手宣誓舌足らず        礼美
膝笑ふ柚子山盛りの店先に       志奈
露けしや祖母の享年三十九       浩貴

早逝のおばあさまということは、お顔も拝見したことはなかったということですよね。
それでも、こうして命が脈々と受け継がれているということに、深い感動を覚えました。(志奈)
目に見えぬ敵に敗れて後の月  佳世子
後の月化石は永き夢を見る       味千代

古代から眠り続けている化石はどのような夢を見ているのか、
また将来掘り出されたいというような夢を持っているのだろうか、と想像を膨らませられるのは後の月の季語の働きかけによるものだろう。(佳世子)
花八手少し浮かれてゐるやうな     利行
ハロウィンのパレード校長が先頭    麻美

ここ数年で一挙に盛り上がるようになったハロウィン。
商業主義、西洋の猿真似とこきおろされるのももっともである。
だが、ハロウィンの淵源をたどれば収穫祭であり、
冬という死の世界を迎えるに当たり、
彼の世の精霊と交感する祭でもあった。
なればこそ、秋の暮の情緒とも響きあうものがあり、
日本人の無意識に訴えかけてきたのであろう。
ハロウィンのパレードに大人が参加しているのも、
何も子供のつきあいというばかりではない。
大人もこの世の外から呼びかけてくるものに感応しているのである。(浩貴)
鵙の声寂しがり屋で怖がりで      千晴
喫茶店に電話ボックス青林檎     栄子
教会の小窓つましき蔦もみぢ      英子
宝物殿出づれば秋の雨匂ふ       林檎

秋雨の中に宝物殿の落ち着いた佇まいが見えてくる。
句に通底した静かなトーンが寂しい雰囲気を醸し出している。
さりげないが、実感のある句だと思う。(良枝)
花野にて親子写真に納まりぬ      利行
秋の風りゅうりゅうと鳴く五葉松    あき子
放屁虫句会に紛れ抓まれて       志奈
銀色の電車疾走寒日和         良枝
ざわざわと芒に攫はれさうになる    あき子

体に感じたことすべてを言葉にはできない
それが可能になる時ああ俳句をやっていてよかったと思える
表現がどこまで行く着くのか 芒は揺れるだけ
だが日も暮れて 芒は 風と共に異様な空間を創り出す
しなやかで勢いづく芒が 作者を 五感もろとも持っていく
まるで一本一本が感情の糸のように(紅歳)
石蕗の花咲いたね誰に言ふでもなく   林檎
佇んでほしき処へ木の実降る      泉
ゆるやかに銀河をくぐりゆく衛星    英子
のどもとを栗名月へさらしけり     林檎
運動会ゴールテープを駆け抜けよ    あき子


互選で人気の句もご紹介します。
縄文の人にも虫歯文化の日       ゆかり
鰯雲薄き蒲団の保健室         百恵
漬物の隣に売られ山の柿        あき子
冬銀河慣れたる道も遥かなり      赤江玲子


次回はもう来年です。
来年から偶数月に変わりますので、次回締切は2月5日です。
みなさんの参加をお待ちしています。
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インターネット句会 | 23:23:07 | トラックバック(0) | コメント(0)
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