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パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんに引き継がれましたが、変わらず毎月第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、偶数月はインターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。

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第46回インターネット句会(2018年10月)
10月のインターネット句会の結果をお知らせします。
今回は、15名参加、投句は131句でした。

井出野浩貴選
特選句

秋蝶の羽ひとつ欠け子規の庭    林檎
はらからを踏み越えて散る子蟷螂  麗加
底紅や蔵の錠前さびつきて     真理子 
をちこちの玻璃戸を鳴らす野分かな 真理子   
身に入むや子規の使ひし体温計   真理子   
入選句
爽やかや目の覚めてまづ伸びをして 味千代
秋澄むや雲まで映す水溜まり    あき子

冷んやりとしている秋の雨の後、空の様子を映しだす鏡のようだ。
汚れるからやめてーと言いたくなるが、子は水溜りを飛び越えられるかと喜び遊ぶ。(礼美)
縁台の朽ち鶏頭のさかりかな    林檎
秋灯をゆつくり廻す観覧車     志奈
そこに咲く誰が決めたか曼殊沙華  睡
ぎこちなき律の筆跡秋湿      真理子  

正岡子規の妹の律は、子規が病に倒れてから亡くなるまで献身的に看病したことで知られている。
冷え冷えとして湿った感じの「秋湿」という季語と、「ぎこちない」律の筆跡がしっくりくる。
子規が亡くなったのもこの時期、やるせない律の気持ちも推し量ることができる。(あき子) 
抱き上ぐる子の温もりよそぞろ寒  あき子
子の体温を暑いと感じる季節から温もりと感じる季節への転換点を「そぞろ寒」で実感のある表現に。(睡)
秋の日やジーンズにつく畳屑    麗加
雨漏りの犬小屋直し柿日和     紀子

庭に犬小屋と柿の木。小説や漫画に出てくるようなこんな普通の暮らしも珍しく感じられるようになってしまった。
少なくとも私の生活圏に犬小屋は見かけない。
作者の暮らしぶりが伺われる内容がすっきりと詠みあげられている。〈林檎)
新米や試合の朝の塩むすび     ゆかり
赤い羽根シスターによく似合ひたる 紀子
秋灯や枡目はみ出す律の文字    真理子
独り身の酔ふばかりなる無月かな  依子       
退職を人伝てに聞き花木槿     志奈

夏から秋にかけての長い日数を咲き続ける木槿の花。
また、その花は朝に開き、夜はしぼむことから、人の栄華はかなさに喩えられる花でもある。
退職された方の退職理由こそ語られはしていないが、その不在をずっと気にかけていた作者にとって、或る日人伝てに聞いた退職の報は、きっとあわれを感じるものであったのであろう。(依子)
車椅子ゆつくりと押す秋日和    礼美
一切の風を拒まず芭蕉の葉     志奈
星月夜ビルのはざまの猫の道    栄子

美しく輝く星空の明るさも、ビルの狭間までは届かないだろう。
その狭間の、さらに猫の道とくれば尚更。
美しく広がる夜空から、視点がどんどん下がっていくところ、同時に景も狭まっていく展開が面白い。
暗いところから見上げる方が、星空はより美しい。(麗加)
来賓の翁居眠り運動会       麻美
虫の音のひときは高し生家跡    麗加
運動会紅組変な応援歌       礼美 
紫蘇の穂や母の小言を聞く如し   依子
へちま棚見んと片膝立てて座し   真理子
自転車の錆びゆくままに秋の雨   紅歳
こほろぎと階降るる夕べかな    香奈子 


互選で人気の句もご紹介します。
秋暑し母親業に休みなし      あき子
太刀魚の研がぬ包丁はね返し    睡
新米を積み助手席は久しぶり    栄子
流星のひとつは海へ消えゆけり   依子
天高し第一稿を師に託し      林檎


次回の締め切りは12月5日です。
早いもので今年の納め句座となりますので、ぜひ投句をお願いいたします。

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インターネット句会 | 22:41:25 | トラックバック(0) | コメント(0)
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