2016-03-20 Sun
小澤佳世子さんの句集『葱坊主』を読む第5弾。今回は、飯干ゆかりさんが10句選び、その中から1句に鑑賞を書いてくださいました。
万愚節祖母には見ゆる庭の人 佳世子
石畳目地濡れ残る風の盆 佳世子
この子には青が似合ふよいぬふぐり 佳世子
くせつ毛のもさもさ頭葱坊主 佳世子
夫と子を心の外にビール干す 佳世子
春炬燵から異次元へおもちや消ゆ 佳世子
爪嚙んで暮す三歳梅雨ごもり 佳世子
他所の子の素直が羨しマスクして 佳世子
夫あれば夫ゐぬ不安かいつむり 佳世子
子供茶碗割れてさよなら進級す 佳世子
子供茶碗割れてさよなら進級す 佳世子
子ども用のお茶碗が割れた、もしかしたら子どもが落として割ってしまったのかもしれません。
割れてしまったけれど、もうこのお茶碗も卒業。
新しく一回り大きなご飯茶碗を買ってあげなくては。
割れたという失敗も、さらりと前向きな気分にさせてくれます。
育児のよくある出来事も、このように一句にしなければ、思い出すこともないかもしれません。
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