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パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんに引き継がれましたが、変わらず毎月第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、偶数月はインターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。

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第23回インターネット句会特選句について
先日の句会の特選句について、
青木あき子さんが、書いてくださいました。

寄り道の四ツ谷の土手に秋惜しむ   真理子
四ツ谷駅から上智大学脇を通り紀尾井町方面へ外堀土手がある。
都心の中の隠れたオアシスで春になると土手に沿って桜が満開となる。
その四ツ谷の土手へ用を済ませた帰りなのか、句会へ行くところなのか、寄り道した。
桜の紅葉も鮮やかな黄や紅色で、落葉も散ったばかりのものは
手に取るとしっとりとし、ひんやり感じて心地いい。
桜だけではないが、美しく色づいた木々を眺め、
落葉や実を手に取ったりしながら、秋の終わりの淋しさを感じたのだろう。

やや寒やここにも母の忘れ物     ゆかり
娘の家に久しぶりに顔を見せに来た母親。
母娘で会話もはずみ、楽しいひとときを過ごした。
その母親が帰ってから、ソファやテーブルの隅に置き忘れられたもの。
一目で母親のものと分かるもの―ハンカチやペンだろうか。
「あ、これも忘れてる」母の忘れ物を手に取ってみる。
そんなとき、ふっと寒さを感じたのだろう。
「やや寒」とは秋も半ば過ぎから晩秋にかけて少し感じるほどの寒さである。
訪ねてきて娘が元気なのを確認し帰って行った母親、
忘れ物から感じられる母親の温もり、行ってしまった淋しさを感じさせる。

柚子湯出てこの島の風心地よき    依子
どこの島なのだろうか、柚子湯を出ると風が心地よかった。
柚子の香りがする温まった体に吹いてくる風は海風だろう。
おそらく柚子湯に入っていなければ寒いと感ずるであろう風、
または柚子湯に入る前は寒いと感じていた風が、今はとても心地よい。
旅行等で日常とは違う場所にいるのだろう。
そして一身に風を受け心地よいと感じた作者が、
今いるこの島を好きになった瞬間の句である。

踊り場のごとき公園草紅葉      百恵
踊り場といえば、学校や役所などにある階段と階段の間にある
やや広くて平らな場所である。
ほんの足休めとなる場所。その踊り場のごとき公園というのだから、
都会の中のとても小さな公園だ。アパートかマンションの片隅に、
遊具はなく小さい砂場とベンチがひとつだけ置いてある程度かもしれない。
そこに草紅葉―ほんの小さい葉がはっとするほどの紅色に色づいていた。
いつもは通り過ぎていたのに思わず足を止めてしまうほどだ。
都会の中の小さな公園でも、秋の深まるのを確かに感じる。

総武線各駅停車秋惜しむ       真理子
総武線は千葉駅から御茶ノ水駅を走る各駅停車で、その先は三鷹駅まで
中央線と直通運転を行なっている。都会を走るあの黄色い電車だ。
作者は快速に乗らずにわざわざ各駅停車に乗った。
変わってゆく車窓からは、色づいた木々や弱くなってきた日差しを受ける街が見える。
各駅停車が停まるたび、ドアから入る風やにおい、人々の服装の変化に、
ゆっくりと過ぎ去る秋の時間の流れを感じたのだろう。


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インターネット句会 | 15:33:36 | トラックバック(0) | コメント(0)
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