2012-04-14 Sat
4月14日の句会の様子です。あいにくの花散らしの雨の中、16人が参加しました。
お子さんを連れてきた方も。
また、今回は宇多喜代子さんをお迎えしました。
あこがれの俳人の登場に、皆最初は緊張していたものの
宇多さんの気さくなお人柄と楽しいお話で、
終わってみればあっという間でした。

選もいただきました。
宇多喜代子選
特選
入学式待ち合はせにとあの大樹 宏二
入選
瞠くといふこと夜半の桜にも 和子
入学式友の名前を口々に 宏二
跳躍の猫のつかめぬ桜かな 紅歳
風なくて風のかたちに雪柳 桂子
春休母の本棚覗きたる 茉莉花
春の風渡り廊下の向かうより みわ子
白シャツのボタン律儀に一年生 林檎
春灯恋の表情吾子にふと 泉
うららかや鉄棒つかむ子の浮力 紅歳

次回は6月9日です。よろしくお願いいたします。
参加者の一句(順不同・欠席投句を含む)
風なくて風のかたちに雪柳 桂子
初燕中学の門今くぐり 林檎
新入生迎へる歌のたのもしく 真理
春の野やおむすびからあげ卵焼き 輝美
久方の月朧なる清洲橋 利行
春灯恋の表情吾子にふと 泉
うららかや鉄棒つかむ子の浮力 紅歳
退場の新入生口一文字 茉莉花
口遊む春少年の声高く 明美
囀やピアノ迎へし子の部屋へ みわ子
進級に心重たき六年生 真理子
入学式待ち合はせにとあの大樹 宏二
菜の花や廻り道また君の道 麻由美
春の風をさなき螺旋描きけり 久美子
桜草群れているからこそ可憐 奈津子
風光るドッチボールは暮るるまで 薫
麗らかや吾子寝返りをうちたくて あき子
新幹線一と駅乗せて進級す 佳世子
鳶の影確かに映し花の雲 亜優
話声遠く聞くまま春の昼 千晴
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