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パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんに引き継がれましたが、変わらず毎月第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、偶数月はインターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。

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松枝真理子句集『薔薇の芽』を読む③
松枝真理子句集『薔薇の芽』について、志磨泉さんが10句選んでくださいました。

インターホン画面すれすれ夏帽子   真理子
マフラーを無理矢理巻いて送り出し   〃
キャンプより帰りてもまだ歌ひをり    〃
みんみんのみに濁点のついてをり    〃
その番組見せる見せない秋の宵     〃
肯定も否定もせぬ子五月闇        〃
コスモスや病さらりと告げられて     〃
落葉踏む今ならわかりあへること    〃
おでん酒年を取るのも悪くなし      〃
忘れ物あへて届けず秋うらら       〃 

誰しも経験したことのある場面ではないだろうか。同世代である私にひきつけてみると、子供の忘れ物が思い浮かぶ。「いってらっしゃい」と送り出し、やれやれと一段落。ところが、食卓あるいは玄関に忘れ物が・・。忘れ物をして泣きべそをかくような年齢ではなく、中学生位ではないだろうか。一見、子供を突き放した行動にみえるがそうではない、季語が「秋うらら」だからだ。深刻な影響をもたらす忘れ物でないこともわかる。少々困ることによって本人の自覚を促したいという親心だ。そして、学校や友達に慣れてきた秋という時期だからこそ、子供自身で何とかできるであろうと親も思える。子供の失敗に一喜一憂しない子育てのその姿勢に、読者の私も爽やかな風を感じた。

ありがとうございました。



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松枝真理子句集『薔薇の芽』 | 23:34:52 | トラックバック(0) | コメント(0)
松枝真理子句集『薔薇の芽』を読む②
松枝真理子句集『薔薇の芽』について、中川玲子さんが10句選んでくださいました。

不惑とはなんと自由か梅ふふむ   真理子
不惑となり、子育て等も落ち着いて自由の身になった解放感が表れている。
また、「梅ふふむ」という表現で、これからもう一段飛躍するぞという決意のような気持ちが伝わってきた。

真夜中の世界を知れり熱帯魚     真理子
夜桜を仰ぎ客待ち運転手          〃
つくしんぼ袴を取ればやせつぽち     〃 
これ以上赤くはなれず烏瓜         〃
物知らぬ字を知らぬ我春暑し        〃
お揃ひのタオルぶんぶん運動会     〃
クリスマス寝ないと言ひし子の寝息    〃
セーラー服白線眩し更衣          〃
凍星や悔し泣きの子誉めてやる     〃
 

どうもありがとうございました。

松枝真理子句集『薔薇の芽』 | 22:03:34 | トラックバック(0) | コメント(0)
松枝真理子句集『薔薇の芽』を読む①
『薔薇の芽』  ふらんす堂
著:松枝真理子 序文:西村和子 帯文:行方克巳

パラソル句会で幹事をしている松枝真理子の第一句集です。
IMG_0428.jpg

吉田林檎さんが10句選んでくださいました。
どうもありがとうございました。

おでん酒年を取るのも悪くなし     真理子
こんな心境が理解できたのはつい最近のことである。
味の沁み込んだおでんをつつきながら、気楽に酌み交わすのは旧友だ。
「年をとったね」などと話しつつ、共通の思い出に笑いあう。
知り合った頃は自分がこんなことを語るなんて思ってもみなかった。
そんな友がいる喜び、「年を取る」ことを受け入れて楽になった心境を平明な表現で詠んだ句。
真理子さんの句でありながら、自分の句のような思い入れがある。
昼寝の子少し大きく見えにけり     真理子
少しずつ顔見知り増え初句会       〃
インターホン画面すれすれ夏帽子    〃
夏の川越して休暇の始まりぬ       〃
春立つや我らの句会船出して       〃
みんみんのみに濁点のついてをり    〃
忘れ物あへて届けず秋うらら       〃
春日さす修復されし壁画にも       〃
籐椅子に魂までも預けたる        〃



松枝真理子句集『薔薇の芽』 | 10:37:33 | トラックバック(0) | コメント(0)

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