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パラソル句会

Author:パラソル句会
パラソル句会は、50歳までを対象とした若い世代の句会です。指導は西村和子先生から井出野浩貴さんへ引き継がれ、2021年1月から松枝真理子さんへ引き継がれますが、変わらず毎月(原則)第2土曜日の午後に池袋近辺の会場で句会をしています。また、毎月インターネット句会を楽しんでいます。お気軽にお問合せください。
合同句集『海へ』刊行 Amazonでお求めいただけます。

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締切は5日です
GWが始まり、暦の上ではもうすぐ夏がやってきますね。
5月のパラソル・インターネット句会がオープンしています。
皆さんの投句をお待ちしております。


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インターネット句会 | 17:05:40 | トラックバック(0) | コメント(0)
第63回インターネット句会特選句・入選句を読む
2021年4月パラソル・インターネット句会の特選句・入選句から5句、塙千晴が鑑賞させて頂きました。

肉球は日向のにほひ水温む 千穂 (特選)
あたたかな日差しに水も温み始め、あちらこちらに日向があらわれる。猫は春を迎えて苦労せずに日の差す場所を見つけて歩いているのだから、肉球は日向のにおい、温まった空気のにおいをたくさん吸い込んでいるに違いない。春の日の温かさを少し湿ったような肉球から感じ取り、水温むという季語に乗せるとは。作者のユニークな視点と言葉の選び方が魅力的な一句。

まなうらに会ひたき顔や夕桜 優美子 (特選)
実際に見ているのは夕暮れに浮かぶ桜である。しかし作者のまなうらに映るのは会いたいけれど今は会えない人の優しい顔。朝の凛とした桜でも夜の妖しさを纏う桜でもない。黄昏時の桜。その桜を通して大切な人のことを思う。作者の繊細な心、切ない思いが静かに伝わってくる。

貝殻にまん丸の穴春深し 百花 (入選)
春が深まりあたたかな日が増えてきたので海岸に出てみた。ふと目についた貝殻を拾うとまん丸の穴があいている。ただそう言っているだけなのに、やわらかい潮の香を運ぶ風を感じる。ひとつひとつの言葉に丸みがあり、また、それがひとつの句になってさらに優しい丸みを帯びている。

ぶらんこの背中ゆつくり遠ざかる 栄利子 (入選)
ぶらんこに座ったお子さんの背をそっと押した瞬間でしょうか。ふわりと動き出すぶらんこ。押した背中はその動きとともにゆっくり遠ざかっていく。また戻ってくると分かっているはずなのに、そのまま遠くへ行ってしまうような感覚にとらわれる。心温まる光景の中にそこはかとない寂しさを感じる。

重なりて寄り添ひ合うて春落葉 味千代 (入選)
新しく芽吹いてきた葉に枝を譲り、静かに落ちる春の落葉。春ならではのその落葉の姿が、互いを労わるように重なり寄り添っているように見えた。もしかしたら作者はそこに人に通じる何かを感じたのかもしれない。


インターネット句会 | 22:08:16 | トラックバック(0) | コメント(0)
第63回インターネット句会(2021年4月)
2021年4月パラソル・インターネット句会の結果です。今月の参加者は18名90句です。

松枝真理子選
特選句

肉球は日向のにほひ水温む 千穂
寄せ書きのカードひとひら鳥雲に ゆかり
初花や抱つこ紐より足ぶんぶん 栄子
まなうらに会ひたき顔や夕桜 優美子
京雛や黒髪美しき三姉妹 依子


入選句
教会の前で畳まれ春日傘 あき子
この句はうますぎる。しかも、ただの手練句ではなく、さりげない詩情が溢れ出てる。細かい動作を描写したところが素晴らしい。(哲二)
信仰をされている穏やかな婦人を想像しました。品格のある風景ですね。(香奈子)
まだ頼りなき肩なれど卒業す 麻美
卒業する子や生徒の顔や言葉にまだ幼いなと思うことはあるだろう。作者はそれを肩の厚みがまだ頼りないところに感じた。その発見に愛情があらわれている。(千晴)
貝殻にまん丸の穴春深し 百花
貝殻の穴に春の深まりを感じる作者の繊細な感性が素敵な句です。「穴」と「深し」は、意味の上でも視覚的イメージとしても、絶妙な距離感で響き合っていると思います。(航平)
採血と注射終へたり夕桜 礼美
夕闇にさへ溶け込めず紫木蓮 千晴

夕闇にも溶け込めない。昼も夜も身を隠すことができないというのは、切なく哀しいことかもしれません。(実可子)
花咲き乱れる春、紫木蓮は独特の存在感を放っていると思います。夕闇にすら溶け込めないその色に、気高さと同時に孤独も感じます。(優美子)
桜まじ海辺のカフェに二人きり 百花
花屑に忽ち消ゆる轍かな 航平

たっぷりとした花屑が渦を巻きながら地を移動していく様子が浮かびました。句姿も整っていて美しいです。(実可子)
ぶらんこの背中ゆつくり遠ざかる 栄利子
作者がどこにいて、何を見て、何を感じたのか、全てがここに描かれています。何も言っていないようで「遠ざかる」から一抹の寂しさを感じます。(林檎)
のどかさやガラスの鍋に豆を煮て 睡
ガラスの鍋で豆が煮える様子を眺める。心がゆったりするお料理のひとコマですね。(香奈子)
じやんけんで登る百段春祭 栄子
重なりて寄り添ひ合うて春落葉 味千代
その翅にすでに傷あり紋白蝶 あき子
山肌の菜の花ことに育ちけり 栄利子



互選で人気のあった句です。
定食に行列なして新社員 千晴
何でもとりあえず皆でぞろぞろ行動する新社員。納得感もあり、面白い景です。(哲二)
行列をなすのは新社員だけではないはずなのに、スーツをまだ着こなしていないのでなんかわかってしまいますよね。(林檎)
卒業の制服ゆつくり脱ぎにけり 麻美
この視点はなかった、と思わずポチッとしてしまいました。高校の卒業でしょうか。制服を着る生活がもう終わるのでしょう。少し大人になる瞬間。でも名残惜しくて、、。こちらまでキュンとしてしまいました。(味千代)
この制服ともこれで最後かと感慨に耽っている姿が、まざまざと眼に浮かびます。「ゆつくり」が本当に素敵です。(百花)
制服を着て過ごした日々を惜しむ気持ちが伝わります。(千穂)
花屑の踏まれて紅の濃くなりぬ 林檎
鋭い観察眼に感服いたしました。踏まれても、ただでは居られない桜の花の情念を感じます。(栄利子)
花弁というのはたしかに、傷が付くと色が濃くなりますね。意外な発見だなと思いました。(実可子)
足下の花屑をいたましく思っていましたが、紅の濃くなるという表現からは、美しさや逞しさが感じられて新鮮でした。(栄子)


次回のパラソルインターネット句会の締切は5月5日です。
よろしくお願いいたします。


インターネット句会 | 09:42:05 | トラックバック(0) | コメント(0)
締切は5日です
新年度、新学期が始まりましたね。
4月のパラソル・インターネット句会をオープンしました。
皆さまの投句をお待ちしております。

インターネット句会 | 01:18:57 | トラックバック(0) | コメント(0)
第62回インターネット句会特選句を読む
今年は桜の開花が早く、あちらこちらで見頃を迎えていますね。宴会とはいきませんが、いつもとはまた違うお花見を楽しまれているのではないでしょうか。
さて、2021年3月のパラソル・インターネット句会の特選句5句を森山栄子さんが鑑賞してくださいました。

春灯徳利の影まるくなり  あき子 (特選)
居酒屋のカウンターを思い浮かべた。ぽってりとした徳利は、ダウンライトに照らされて丸い影を落としている。春灯、徳利、まるい影。どれもゆったりとして心地よく、臨場感は勿論、その場の作者の心持ちも豊かに伝わってくる。

大小の消しゴム七つ大試験  麻 (特選)
文具店を覗くのは楽しい。受験グッズも年々進化し、機能もバラエティに富んでいる。掲句の受験生は七つ。マークシートなど細かい部分を消すためのもの、落とした時の予備、、、など念には念を入れて準備したのだろう。試験が終われば単なる語り種になるのかもしれないが、そのひたむきさは振り返っても眩しいものであるに違いない。

好物を聞いて聞かれて花の昼  優美 (特選)
好物をお互いに話すというのはどんな場面だろう。知り合って間もない間柄だろうか。春の昼という典雅なイメージも伴ってお見合いの場を想像してしまった。好物という措辞がなんとも懐かしく温かくて、読み手はニンマリしてしまう。

雪洞を灯し勉強雛祭  礼美 (特選)
お雛様を飾ってもらった嬉しさに、傍で遊んだりおやつを食べたりしているのだろう。さて宿題、という段になってもその場を離れず、雪洞を引き寄せているあどけない子ども。学習スタンドで勉強をすることも憧れの一つなのかもしれない。細かく語られてはいないが、この句は子どもの年齢や情景を鮮明に伝えてくれている。

靴音の吸ひ込まれゆく春の闇  優美子 (特選)
春の夜の墨色のような闇や、水分を孕んだ夜気。作者は歩くうちに五感が冴え冴えとしてきたのだろう。視覚や皮膚感覚だけでなく、自らの靴音のおぼつかなさを聴覚で捉えている。春の擁する曖昧な空間は、魅惑的でいて少し怖い。



インターネット句会 | 19:50:48 | トラックバック(0) | コメント(0)
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