2011-02-22 Tue
パラソル句会は50歳までの男女 または中3までのお子さんのいる男女と、参加者を限定しています。
どうして?と思う方もいらっしゃると思うので、説明しておきますね。
もともと、パラソル句会=子育ての句を詠む会だと思われている方が多いようです。
子供がいる人が多いので子供を詠んだ句も多いですが、大切にしているのは、
子育て中の女性でも無理なく続けられるような句会であるということです。
現在、結社を問わず、どこの句会に出ても参加者の大半は女性です。
そのほとんどは、子育てが終わってから何か趣味でも・・・と俳句をはじめた方々。
そして口々に「もっと早く俳句を始めればよかった」とおっしゃいます。
でも、やはり子供に手がかかる間は何かと心配ですし、
主婦は家を空けることが思いのほか大変なのです。
男性も同じです。
働き盛りのときは仕事に没頭していて、退職してから俳句をはじめる方が多いようです。
もう少し早く俳句に出会っていたら・・・と思っている方は少なくないはず。
そして、俳句を無理なく続けられる環境にあったら・・・。
そこで、若くして俳句に出会った人が、仲間と共に細々とでも俳句を続けていけるように・・・と
立ち上げたのがパラソル句会なので、参加者を50歳までに限定しているのです。
託児もありますし、場合によっては子連れで句会に出てもらっても結構です。
また、家庭の事情で遅刻or早退することがあっても、
きちんと連絡さえしてくだされば臨機応変に対応しています。
でも、時に句会に出られないことがあっても、それはそれで仕方のないこと。
もともと句会に出ることがままならない人が対象なので、きちんとフォローもしています。
事前に欠席投句をしてくだされば、西村和子先生が丁寧に添削をしてくださいます。
出られなかった時の仲間の句は、このブログで見てくださいね。
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2011-02-16 Wed
パラソル句会はこの本の出版を機に始まりました。
『俳句のすすめ~若き母たちへ』西村和子著(角川学芸ブックス)。
平成20年のことです。
「ドラマに満ちた子育ての日々。俳句はスナップ写真を撮るように。育児体験とともに語る実践的俳句入門。」
と帯文にあるように、若いお母さん、または若いお父さんが今の時期にしか出来ない句を気軽に詠んでくれたら・・・という著者の想いから生まれた本です。
そして、「普段仕事や子育てなどに忙しく、なかなか句会に出られないような人達のための句会を作ろう!」と始まったのがパラソル句会です。
パラソル句会という名称は、この本にもとりあげられている
日傘より帽子が好きで二児の母 和子
という句に由来しています。
はじめは第一句集のタイトルでもある「夏帽子」を使った名前を考えられていたとのこと。
それは、西村和子先生の師である清崎敏郎先生がこんな句を詠んでいらっしゃることからもきています。
母と子の母の大きな夏帽子 敏郎
辻堂海岸を吟行された時の句だそうです。
そう、当時和子先生は子連れで吟行をされていたのです。
でも、何となく「夏帽子句会」より、「日傘」からの「パラソル句会」のほうがいいのではないかということでパラソル句会に決定したとのこと・・・。
ご参考までに、「日傘」の句にはこんな句もあります。
この町に生くべく日傘購ひにけり 和子
語りかけてはくるくると白日傘 和子
2011-02-08 Tue
パラソル句会を指導してくださる西村和子先生のプロフィールをご紹介します西 村 和 子(にしむらかずこ)
昭和23年3月19日神奈川生まれ
慶應義塾大学入学と同時に清崎敏郎に師事
行方克巳と共に知音俳句会代表
第1句集 『夏帽子』(第7回俳人協会新人賞受賞)
第2句集 『窓』
第3句集 『かりそめならず』
第4句集 『心音』 (第46回俳人協会賞受賞)
第5句集 『鎮魂』
著書に 『虚子の京都』(第19回俳人協会評論賞受賞)
『添削で俳句入門』
『俳句のすすめ~若き母たちへ』
『季語で読む源氏物語』 など
平成20年10月より毎日俳壇選者
平成21年4月よりNHK俳句選者